アルカリ骨材反応抑制|ASRリチウム工法協会
アクセス数
今日43
累計524965
(2012/02/15〜)
Googleサイト内検索
ASRリチウム工法協会
〒732-0052
広島市東区光町2丁目6番31号
TEL 082-205-5364 
FAX 082-261-1269
コンクリート構造物の話ァ.灰鵐リート構造物の劣化|コンクリート構造物に生じたASR(アルカリ骨材反応)を抑制する補修工法 亜硝酸リチウムを主成分としたASR抑制剤をコンクリート中に圧入し、構造物全体のASR(アルカリ骨材反応)を根本的に抑制|ASRリチウム工法協会

コンクリート構造物の話ァ.灰鵐リート構造物の劣化

2008年03月14日 中建日報

ASRリチウム工法協会 技術積算委員会 委員 江良 和徳

コンクリート構造物の話ァ.灰鵐リート構造物の劣化
 誤解を恐れずに思い切って述べさせていただきますと、土木技術者または土木屋と呼ばれる人種の方々は、『目に見えない現象』を敬遠する傾向があります。そして『目に見えない現象』とはイオンや電子といった化学の世界を指すことが多いようです。もし私の誤解だったら、と考えると恐ろしくて仕方がありませんが、誤解を恐れずに先に進めます。
 コンクリート構造物の主な劣化要因として、塩害、中性化、アルカリ骨材反応などが挙げられます。塩害は文字通り塩分が悪さをする劣化現象で、海岸部のコンクリートは潮風や波しぶきから、山間部では凍結防止剤として散布される塩化カルシウムなどから塩分が供給されます。コンクリート構造物に塩分が供給されると何が問題かといいますと、『鉄筋腐食』の一言に尽きます。中性化は大気中の二酸化炭素がコンクリート中に浸透することによりコンクリートのアルカリ性が低下する劣化現象です。コンクリートが中性化すると何が問題かといいますと、これも『鉄筋腐食』の一言に尽きます。塩害も中性化もともに鉄筋腐食を引き起こすことが問題となるのです。塩害や中性化が原因でコンクリートにひび割れや浮きなどの変状が見られる場合、コンクリート中の鉄筋はすでに腐食していることになります。鉄筋腐食は電気化学的現象であり、その腐食反応は電子のやり取りで表現することができます。また、塩害ではコンクリート中の塩化物イオンの拡散、中性化では水酸化カルシウムから炭酸カルシウムへの化学反応などが密接に関わっています。
 アルカリ骨材反応は、コンクリート中の反応性骨材がアルカリ分と反応してアルカリシリカゲルを生成し、それが吸水膨張を引き起こす劣化現象です。アルカリ骨材反応による変状はアルカリシリカゲルの膨張力によって発生するものであり、塩害や中性化と異なって鉄筋腐食に起因しません。亀甲状のひび割れや白色ゲル析出など独特の変状を呈することが多いのはこのためです。アルカリシリカゲルの生成は骨材中のシリカ成分とセメント由来のナトリウムやカリウムとの化学反応などにより表現できます。
 このように、コンクリート構造物の劣化には科学的要因が多分に介入しているので、劣化を考えるにはどうしても化学的なアプローチが必要となります。私も土木技術者の一員ですので、この科学的アプローチというヤツに抵抗感がありました。そこで、この抵抗感を取り除くために一念発起して高校化学の参考書を購入し、一から勉強し直そうと努力しました。勉強の成果として私の中の抵抗感が敗北感へと化学変化し、結果的に何も努力しなかった場合よりも悪い状態となってしまったことが多少残念ではありますが。

つづく
Copyright(C) 2007〜 ASRリチウム工法協会All rights reserved 当サイト内の素材の無断転用を禁止します。