亜硝酸リチウムによる塩害対策
【塩害とは】
・塩化物イオンがコンクリート中に侵入する
(沿岸地域の飛来塩分、山間部の凍結防止剤など)
・侵入した塩化物イオンがコンクリート表面からコンクリート内部へ浸透し、鉄筋位置に到達する
・鉄筋付近の塩化物イオン量が一定量を超えると、鉄筋の
不動態被膜が破壊され、鉄筋の腐食が始まる
・鉄筋が腐食すると、コンクリートにひび割れやはく離が生じる
【鉄筋腐食のメカニズムと亜硝酸イオンによる不動態被膜の修復】
・塩化物イオンにより鉄筋の不動態被膜が破壊された後は、下の図に示すような反応により鉄筋の腐食が進行する
・しかし、鉄筋の周囲に
亜硝酸イオンを供給すると、
不動態被膜が修復され、以後の鉄筋腐食反応が抑制される
【亜硝酸イオンの供給方法】
方法1:ひび割れ注入に亜硝酸リチウムを混入する
供給範囲がひび割れ付近に限定される
方法2:表面被覆材に亜硝酸リチウムを混入する
表面から鉄筋位置までのイオン浸透に年単位の期間を要する
方法3:断面修復材に亜硝酸リチウムを混入する
供給のために大断面のはつり作業を伴う
方法4:亜硝酸リチウムを直接圧入する
短期間で効率的に供給することが可能
ASRリチウム工法の装置、施工管理手法が適用できる